医者が起業してもええじゃないか

現役医学生が起業家を目指す。起業、医療、ITなど様々な分野を勉強して起業に向けて突っ走る、そんな体験記

新型コロナの重症化の仕組み

どうもおはこんにちばんは、くんひろです。

今日はなんとNCCの記念すべき第1回イベントでした。
薬剤師から保険会社に転職された中林さんをゲストにお招きしてzoomで講演をしていただきました。

とても参考になるお話ばかりで、特に
何か行動する際whyまで話を落とし込まなければ、自分も納得できないし、人を動かすことはできない
というお話は非常に共感できました。医療者は就活が一般の人に比べると大変ではないため、徹底的な自己分析を行うことはあまりありません。

それが逆にあだとなり自分の行動に目標や価値観を見出せずに日常を送ってしまう。

とてもためになるお話でした。

さて本日紹介する記事は新型コロナウイルスについて新たに発見されたことについて紹介したいと思います。

https://www.sankei.com/smp/life/news/200503/lif2005030074-s1.html


今回新型コロナウイルスにおいて重症化するメカニズムが解明されました。

新型コロナウイルスに対する治療の難しいところは重症化する患者と軽症者との判別が難しいことでした。

韓国で流行したSARSのように全員が重症化するのであればクラスターを追いかけやすく、対策もしやすく、収束も早かったです。

しかし新型コロナの特徴は皆さんもご存知の通り、軽症者、無症状の人が多いせいで、クラスターが見えなくなってしまい、気づいたら感染が拡大していることです。


量子科学技術研究開発機構理事長で免疫学が専門の平野俊夫氏らは、免疫がウイルスを打ち負かそうとするあまり過剰に働き、暴走して炎症が広がり重篤化する可能性を突き止めました。

免疫の仕組みを担っているのは「IL-6」と呼ばれる低分子のタンパク質で細胞間の連絡物質を担っている。

このIL-6が過剰に分泌されることによってウイルスに感染した細胞だけでなく、正常な細胞にも攻撃する。

死亡した患者はIL-6の血中濃度が顕著に上昇していた。免疫が過剰に反応することで正常な細胞にも害を及ぼしてしまう病気は意外と多い。例えば、女性に多い関節リウマチもそうである。

重篤化する際IL-6を阻害する「アクテムラ」が有望視されている。これの治験が始められるようである。

新型コロナの重症化の特徴として全身に現れることがある。これは受容体が鍵を握る。

ウイルスの表面にあるトゲトゲが受容体と鍵のように組み合わさることで、増殖して炎症が起きる。

ACE2受容体に新型コロナウイルスがくっつく。新型コロナウイルスが味覚や嗅覚にまで症状が出るのは全身にACE2受容体が分布しているからです。

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参照元https://www.sankei.com/smp/life/photos/200503/lif2005030074-p1.html

ここに関してはナファモスタット、カモスタットが受容体に結合して活性することを防ぐようです。

今後も最新の情報が出たら更新していきたいと思います。
ついこの前もレムデシビルについて話題になりましたね。レムデシビルについても後日書いていきたいと思います。

ではでは