千葉県いずみ市オンライン診療導入
どうもおはこんにちばんは、くんひろです。
今日は私事なのですが、大学の産業医の研究室に入ることが決まりました。
兼ねてから精神科、産業医(会社で働く人たちのメンタルヘルスを管理したり、労働環境を整備したりする)の分野に興味があり、将来はその道に進みたいなとぼんやり考えていました。
大学のカリキュラムで研究室を選べるというものがあったので、この際研究室入ってみようかなと、思い電話してみました。
お話を聞くとやはり自分の興味がある範囲と合致している所が大きかったので、まだ先ではありますが配属させていただくこととなりました。
自分の進むべき方向が少しずつ見えてきたのかなと思っています。
さて、本日ご紹介する記事は度々お話ししてるオンライン診療についてです。
コロナ騒動をきっかけに進展があったようなのでそれに関しての記事をご紹介します。
はじめに
オンライン診療ってなんだっけっていう方、以前オンライン診療のルール、実施例の記事を書いてますのでこちらをご覧になってから読むとわかりやすいと思います。
オンライン診療とはスマートフォンやタブレットなどを用いて、病院の予約、診察、決済をインターネット上で行うことでした。
記事の内容
新型コロナウイルスをきっかけに千葉県いずみ市がオンライン診療を開始しました。
費用は全額市が負担するという全国でも珍しい例です。
しかしながら2/27に開始したが市民の利用はまだないとのこと。
市はコロナ騒動によってオンライン診療自体の認知が高まれば移行の可能性もあるとみている。
費用を市が全額負担
相談費用は2000円。クレジットカードでの支払い。
領収書を持って市内の保健センターに行けば全額助成されるという全国でも珍しい例です。
オンライン診療の保険費用は710円から2000円に引き上げられ、かつ市が助成するという両者ともにメリットのある政策でした。
なぜ今のところ利用者がいないのでしょうか。
利用者が来ない理由①
高齢者が多く、スマホなどの電子機器を有していない、あるいは使えない
いずみ市の高齢化率は39.8%と高い。
スマホの保有率(全国)を調べてみると
60代 44.6%
70代 18.8%
80代 6.1%
(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h30/html/nd142110.html)
となっており、やはり高いとは言えません。田舎となるともう少し低いと見積もることもできます。
オンライン診療ではスマホまたはパソコンを使わないとできないという欠点はどうしてもあるため、高齢者の普及というのは課題になっています。
利用者が来ない理由②
そもそもの認知度が低い
いずみ市では全家庭に案内を配ったとのことです。
しかしスマホ等の作業が1人では困難な点や、オンラインで本当にできるかの不安などは患者さんに必ずあると思います。
病院に外来に来た際に紹介したり、病院にチラシを置いたり、ホームページにやり方を記載したり(いずみ市はすでに記載してました)して地道に普及していくしかないのかなと思います。
政府が規制を緩和
実は政府もコロナ騒動を機にオンライン診療のルールを緩和するとの方針を決めました。
オンライン診療における最大の壁は初診は絶対に対面診療というものでした。
これは最大限の見落としや誤審を防ぐための配慮でしたが逆にオンライン診療を普及させるための医療者側の足かせとなってました。
しかし厚生労働省は当面の間の限定的な対応として、初診からオンライン診療となるのを認めました。
また今まではオンライン診療の診療報酬(医療機関に支払われるお金)が710円と対面の診療報酬2000円に比べ安かった。
これでは病院側がオンライン診療を推奨するメリットがなかったのです。
しかし今回の決定でオンライン診療も2000円へと引き上げられました。
それによって本当の意味で患者、医療者双方にメリットが生まれるようになりました。
感想
今回のコロナ騒動を経て、医療者への感染や他の患者への感染を防ぐためにも、オンライン診療が普及することが望まれます。
また医療界だけではなく、会社におけるリモートワークや、教育においてもオンライン授業といった、将来的にはそうなるだろうと言われていたものがコロナ騒動によって加速して、急速に訪れているように感じます。
どのくらいの期間で収束するか見通しは立ちません。
しかしリモートワークやオンラインで困ることがないのであれば、この流れはもう逆らえないのではないかなと感じています。
リモートワークが進むにつれて、今まで以上に能力の差が露見するという見方もあります。
もちろん会社で稼ぐ努力をしたうえで、今まで以上に自分で稼ぐ力も蓄えていかなければならない時代になるのではないかと感じている今日この頃です。
ではでは