M.Iラボの村本先生に直撃インタビュー
どうもおはこんにちばんは、くんひろです。
最近仏教の本を読んで心が少し落ち着いた気がしています。
仏教の記事、なかなか自分では満足していたつもりなのですが、あまり伸びないのが悲しいですね。
ブログ運営の難しさってやつですかね。
もし興味があれば見てみてください。
本日は以前お話を伺うことができたM.Iラボの村本耀一さんとの対話の内容をまとめさせていただきました。
まずは村本耀一先生のプロフィールからです。
現在、都内の大学病院にて放射線科で医師をしている傍ら、M.Iラボという医療×ITをテーマとした交流のサロンを設営。現在M.Iラボにて様々なイベントや交流会を実施されています。
目次
起業したいと思ったきっかけはなんですか?
「光の92世代」と呼ばれる世代の影響が大きい。
光の92世代にはkurashiruの堀江裕介さんやPaymeの後藤道輝さんがいる。
彼らは東日本大震災をきっかけに起業することを決意したそうだ。
自分が研修医1年目の時、彼らが東京で活躍していることを耳にし、自分はそんなことを考えたこともなかったため、彼らから刺激をもらい起業という道に興味を抱くようになったという。
M.Iラボ立ち上げの経緯を教えてください
起業を意識しながら、初期研修を過ごしていた。
1年目の夏、同じサークルにいたエンジニアの同期と再会を果たした時、医療がIT化の波に乗り遅れていることを話した。
IT化は医療、教育、金融この3つが乗り遅れていると言われていた。
しかし金融はフィンテックが、教育はオンライン教育が盛んになり、医療のみが取り残されてしまった。
これをどうにかするために、「医療×IT」で何かを生み出すことが目標になったという。
転機となったのはハッカソンというエンジニアのアイデア大会だった。
サークル仲間のエンジニア2人と健康診断サービスをテーマに臨んだ大会で、見事優勝。
その際、審査員をしていたUbieの阿部先生の後押しもあり、事業化に取り組む。
しかしマネタイズが上手くいかず、事業化を断念。
それと同時進行で「医療×IT」をテーマとしたオンラインサロンを立ち上げた。
ここでは交流の場を持つだけではなく、様々なゲストを呼んでイベントを開催したりすることで徐々に収益が出るようになり、今に至る。
起業してみて難しかったことはなんですか?
アイデアを具現化した後のマネタイズが難しいと述べた。
先に述べた健康診断サービスを例にとると、事業の主目的は健康診断を受けた人のアフターフォローであった。
健康診断を受けた後の人に、結果の内容を詳しく解説する代わりにお金をもらうというサービスであった。
しかし自分が思っていたほど健康診断の結果に困っている人がいなかったという。
結局思うように収益化の仕組みを作れなかったと述べた。
医療者の特徴の1つとして営利目的に非常にネガティブな考えを持つ人が多い。
また元々人を助けるのが仕事であるから、目の前に困っている人が一人いればその人を助けたくなってしまうのが医療者である。
これはビジネスにおいては大きなビハインドとなる。
ビジネスにおいては自分が提供しようとしているサービスの市場規模がどれくらいなのかを見極めることが非常に重要である。
しかし医療者はこれができないのだと強く述べた。
今後の目標はなんですか
現在医療ベンチャーはスタートアップ型(クラウドファウンディングやベンチャーキャピタルからお金を受けて立ち上げる事業)がほとんどであり、資金は集まるが、それを収益化して回収までできている会社は少ない。
あくまで自分は放射線科医を続ける上で、副業として起業を行なっていけるスモールアップ型のビジネス(資金は多くないがコツコツと黒字を出し続ける事業)を目指す。
そうすることでいつかお金のために医療をやらなくて良いようにしたい。
また医療において一番価値のある医師と患者さんの対面でのやり取りを守るために医療環境を経済的な視点から課題解決していきたいと語った。
このビジネス感覚を若い世代に培ってもらうために、尽力していきたいとも語った。
感想
今回僕は初めて自分からアポを取り、起業経験者の方に会いに行くという経験をしました。
誰かもわからないような自分なんて相手にされないだろうと思っていましたが、村本先生はとても快く面会を受け入れてくれました。
今まで読んできたどの本でも得られなかった、生の経験談をたくさん学ぶことができました。
村本先生とのお話で一番心に響いたのは
自分の行動次第で道はいくらでも開ける
ということでした。
いろんな本にも書いてあることでもあるし、口で言うのは簡単ですが、それをやってきて、積み重ねている人の言葉の重みはやはり違うと痛感しました。
自分に足りないのは行動力ということを最近認識し始めました。
23年も生きてくると、自分の性格もわかってきます。すごくビビリな性格なのでいきなり大胆な行動ができませんでした。
しかしその結果行動せずに終わってしまうということもありました。
少しずつ自分のペースで、できることを積み重ねて行き、夢に近づければと思います。