医者が起業してもええじゃないか

現役医学生が起業家を目指す。起業、医療、ITなど様々な分野を勉強して起業に向けて突っ走る、そんな体験記

ロックダウンは意味あるのか、各国比較

どうもおはこんにちばんは、くんひろです。

世間では医療者の飲み会が話題となっていますね。

確かにこのご時世に大人数の飲み会をしていることは間違いなく、問題であります。

医療者であるからには、感染のリスク管理は人一倍気をつけなければならないことでもあったと思います。

しかしそれで個人の名前や住所をさらすのは違うのではないかなと個人的に思ってしまいます。

感染者の方を非難しても何も生まれません。敵は人ではなくコロナです。

皆さん我慢を強いられて気持ちが不安定なのはよくわかりますが他人に対する最低限の思いやりを忘れずに過ごしていきましょう。

さて、今回の話題は昨日緊急事態宣言が出されたわけですが、ロックダウンって本当に効果あるのか、についてまとめていきたいと思います。

日本の現状

4/8の新規の感染者数は東京都内で144人と1日当たり最多、全国では400人を超えた。

総感染者数は4472人、死亡者数は98人(4/7時点)です。

外出自粛要請が出されたのが3/28,29あたりですからそろそろ感染者数の増加に変化が見られて欲しいところではありますが、今のところは増加しています。

ロックダウンと緊急事態宣言の違い

イタリア、アメリカでは既にロックダウンがなされています。

日本では先日緊急事態宣言が発令されました。

昨日の記事にも載せましたが一応簡単に緊急事態宣言についてまとめておきます。

強制力なし
不要不急の外出をひかえる
学校や映画館、百貨店などの使用制限、停止要請
イベント開催の制限、中止の要請

強制力がある
臨時医療施設を開くための土地、建物の同意なしの使用
医薬品や食品の売り渡し(応じない場合は罰則あり)

一方、ロックダウンとは

数週間の間、都市を封鎖したり、強制的な外出禁止の措置や生活必需品以外の店舗閉鎖などを行う、強硬な措置

と専門家会議で定義されています。

現に海外では外出の際証明書を持っていないと罰金や罰則が課せられます。

ロックダウンと緊急事態宣言の違いはまさしくこの強制力です。

緊急事態宣言はあくまで要請しかできません。また日本の法律上、罰則を課すこともできません。

外出自粛に比べて政府が公式に宣言しているため箔がつくということのようです。

なぜ日本はロックダウンしないのか

ロックダウンをするとなるのであればまず緊急事態宣言を出すことを前提とし、その後法整備を新たにすればできるのかもしれません。

しかし専門家達は日本の現状、ロックダウンをすべきではないという判断をしています。

その理由の一つは
コロナの感染で恐るべきはクラスターであり、日本は早期からクラスターをつぶす対策をしていたため感染者数を他国に比べて抑えられている

もう一つは経済活動を極力維持したいという理由です。
首都圏は日本のGDPの33.1%を占めます。もしロックダウンが起きるとすると、17%GDPが減少すると考えられています。

これは4月から1ヶ月ロックダウンが続き、6月には完全に終了している、という前提での話です。

ロックダウンには実際効果があるのか


ロックダウンには実際にどのような効果があるのか、イタリア、アメリカを例に挙げ解説していきます。

イタリア

感染者数13万2547人、死亡者数1万6523人
(4/7時点)

イタリアは3/10にロックダウン、増加ペースが鈍化するまでには半月ほどかかりました。

感染の収束はまだ見通しが立っていないがピークは脱したのではないかというふうに見られています。

しかし、6日の死亡者数は前日比+111人となった。

4日と比べると-45人と減少傾向ではありますが。

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参照元https://www.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6




感染者数も減少傾向が続いていると考えられています

アメリ


感染者数31万2249人、死者8503人

(4/8時点)

アメリカは3/13にトランプ大統領が非常事態宣言を出した。その日の感染者数は516人、10日後には1万人越えと20倍となりました。

行動制限は州知事が権限を握っていました。

22日にはニューヨーク州でロックダウンが行われました。
4/4の3万3千人をピークに少し下がっているようにも見えます。

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参照(https://www.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6



イタリア、アメリカともに少しずつロックダウンの効果が出始めてきているようです。

経済活動の影響についてはもう少し時間がたたないとあまりデータがないように思われました。

感想

 

収束に向かわせるためには経済活動する人を8割減らさなければならないと見込まれています。

コロナの持つ感染力(1人が感染させる力)は2.5人と考えられています。

減らす割合をxとすると
感染率が1を下回れば収束に向かうと考えられます。
2.5(1-x)<1
×>0.6
となります。つまり6割減らせば収束に向かうと計算できます。

しかし実際は夜の街や、どうしても止められない仕事などを考えると、少し大きめに見込んで8割まで減らせれば収束に向かうだろうと考えられています。

緊急事態宣言がだされましたが、僕らにできることは変わらず、手洗いうがいの徹底、不要不急の外出を控えるしかありません。

あとはこの世の中でも働いでくださってる方々に感謝の気持ちを忘れないようにすることも大事です。

ではでは