医者が起業してもええじゃないか

現役医学生が起業家を目指す。起業、医療、ITなど様々な分野を勉強して起業に向けて突っ走る、そんな体験記

AI診断システム ホワイトジャック

どうもおはこんにちばんは、くんひろです。

いよいよ緊急事態宣言が出されました。

東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県を対象に5/6までとなっています。

海外の都市封鎖、いわゆるロックダウンとは異なっているようです。

強制力のないこととしては
不要不急の外出をひかえる
学校や映画館、百貨店などの使用制限、停止要請
イベント開催の制限、中止の要請

強制力があることとしては
臨時医療施設を開くための土地、建物の同意なしの使用
医薬品や食品の売り渡し(応じない場合は罰則あり)

基本的には今まで通り3密は避けたうえで必要な経済活動のみを行なっていくというものでしょうか。

ロックダウンしないことが吉と出るか凶と出るか不安なところではあります。

とりあえず僕らにできることは不要不急の外出をしない、これは変わりません。

長くなってしまいました。今回の本題に入りたいと思います。

今日は医療へのAI応用例を具体的に見ていきたいと思います。

自治医科大学で用いられている診断AIホワイトジャックについて見ていきたいと思います。

 

AIの今

AIは画像診断や病理診断の分野においてはすでに専門医のレベルを超えているという研究もあります。

しかし予診、問診、症状から病気を推測するAIの研究は精度が高い研究もありますが、人間と変わらないというような研究もあります。

ホワイトジャックとは

ホワイトジャックとは患者さんの予診、問診情報と生活、環境情報をもとに、総合診療医の経験値を反映し、人工知能を応用して双方向対話型(利用者と会話のようにして作用)に病名候補を探し出し、医師の診療を支援するAIシステム。

病名ごとに推奨する検査や薬剤、見逃してはならない重大な病気を排除するためのアドバイスも提示します。

ホワイトジャックは教科書や論文、文献や日々の診療からデータを取り込み、知識を蓄え、それを医師が用い、最終的に医師が判断します。

手順

患者が予診情報を入力

ホワイトジャックがどの病気なのかを解析、疑われる病名、確率、必要な検査を提示

医師が所見や検査結果入力

ホワイトジャックが再解析を行う

処方薬の提示

 

ホワイトジャックの特徴


診断は医師が行う
AI診断が用いられる際の問題点として責任を誰が取るかということが挙げられるが、最終的に医師が判断することで誤作動を防げる。

病名候補の中には確率が低くても見落としてはならない危険な病名も提示
それらを除外するためのアドバイスもあるため、見落としを避けることができる。

知識をアップデートでき、リアルタイムなデータ活用

今後の活用

 

今後の展望としてIoT技術を用いて、ウェアラブルの端末で日頃から患者データを収集し、健康状態をチェックすることも可能になると考えている。

2018年には数カ所の医療機関で試運用を開始、その後医療機関のモニターを公募する予定。

自治医科大学の目標はAI診療で終わるのではなく、地域医療のデータベースを構築し、医療向上や予防医学につなげたいと述べています。

感想

AI診療をうまく用いることで医師不足を解消できたり、医師との相互作用により、さらに良い医療を提供できるようになると考えられます。

医療現場では日々症例が増えているのでAIの機械学習の場としては最適と考えられています。

 

では、AIが発達したら医者という職業は無くなってしまうのでしょうか。

 

そこの心配は今のところはないようです。上で述べた技術のようにAIに代替される分野は少なからずあります。

 

しかし医療というのは患者さんと医師のコミュニケーションによって成り立っています。

 

患者さんの社会的背景、今の心情などによって患者さん一人一人に最適な医療を提供するのが日本の医療です。

 

それは患者さんと医師の間に生まれる信頼関係によってなされるものです。

 

その分野に関してAIに犯されるということは考え難いです、今のところは…。

 

ではでは