医者が起業してもええじゃないか

現役医学生が起業家を目指す。起業、医療、ITなど様々な分野を勉強して起業に向けて突っ走る、そんな体験記

難病患者、そして医師になる

どうもおはこんにちばんは、くんひろです。

 

今回はいつもとテイストを変えて、くんひろ自身について話したいと思います。

 

よく自己啓発本や、ビジネス本には「自分だけの魅力を見つけよう」と書いてあります。

 

今回は僕が考える自分の魅力について本気で書いたので、ぜひ読んでほしいです。

 

僕の最大の魅力、それは

 

医療者でありながら、患者でもあること

 

僕はいわゆる難病というものを経験した。

 

経験したと書いているが別に完治したわけではない。

 

僕は腎臓の機能が低下する病気になった。しかし腎臓の病気というものは今すぐ死ぬという病気はあまりない。

 

完治しなければ10年後、20年後透析になるリスクが高いというものだった。

 

世の中にはもっと苦しい病気で悩んでいる人は沢山いる、それに比べたら難病といってもまだ時間は残されている分ラッキーだったのかもしれない。

 

いや、そう考えるしかなかった。

 

幸か不幸か、医学生であるから人並みに勉強していればそれがどんな病気なのかわかるし、その結果将来どうなるのかも予想がつく。

 

もちろん難病と呼ばれるものであるから治療法は確立されていなかった。(あるにはあるが治療法と呼ぶには根拠が足りないものであった)

 

しかし病気になって1つだけ大きなことに気づいた。おそらく一般の医療者は絶対に気づくことはないことだ。

 

医療者に患者の気持ちは決してわからない

 

ということだった。大学の授業でどんなに患者に寄り添えと言われたって、上の先生から患者の気持ちになって考えろと言われたって、所詮そんなことは無理なのだ。

 

けど僕は知っている

 

治らないかもしれない病気を宣告された時の絶望感を

 

僕は知っている

 

病室の真っ白の狭い空間の中で一人でいることがどれほど虚無なのかを

 

僕は知っている

 

不安で不安で眠れない日があることを。そんなの眠剤飲んだところで変わらないことも

 

薬を毎日欠かさず飲み続けることがどれだけ大変なのか

 

食事制限が大変なことも

 

レントゲン造影検査の注射が太くて痛いことも

 

腎生検は麻酔が効いているから本当は全然痛くない。本当に辛いのは生検が終わって、寝返りも打てず、ベッドの上に何時間も何時間もいなければいけないことだってことも

 

尿道カテーテルがこの世で一番痛いものだってことも

 

僕は知っている

 

健康な人が羨ましくて、なんで自分だけって何度も何度も何度も神様を恨んでしまうことを

 

僕は知っている

 

でも医者は知らない。

 

僕の親は医者であった。

 

一番近しいはずの親だって、親としてではなく医者としてしかものを言わなかったのだ。

 

そんなの他の医者なんて尚更わかるわけなんてない。

 

勘違いしないでほしいのは僕は親のことを全く恨んではいない。

 

入院中は忙しい中ほぼ毎日見舞いに来てくれたし、一人暮らしなのを心配して色々世話をしてくれる。

 

本当に家族がいなかったら僕は潰れていた。

 

本当に親には感謝している。

 

別に同情してほしいからこの記事を書いたわけではない。

 

これは決意表明だ

 

僕にしかできないことは

 

日本で一番、いや世界で一番元気に働く難病患者になること。

そうすることで今同じような難病で苦しんでいる人に少しでも勇気を与えたい。

 

これも僕の夢だと改めて気づいた。

 

少しでもこの世の中に勇気と希望を与えたい。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

これからもブログ更新頑張っていきます。